作品「波の音」
水の中から世界を見るのが好きです。
自分の吐いた空気が泡になって
上って消えていく。
それが美しくて、何度もなんども
潜って遊んでいました。
人の心にも波があって
移りゆく様、浮かんでくる感情は泡のようで。
日々たくさんのことを考えて、そして消えてゆく。
その中で、ふと思いついた言葉。
なんとなく思い出した歌。
そういうのも、あっという間に
浮かんでは消えてしまう。
覚えておきたいのに。
残しておきたいのに。
「人は忘れるように出来ている」と
ある人から、聞きました。
あの人の声も 覚えていたいのに
あの時のあの想いも、忘れたくないのに。
少しでも残しておきたくて
記憶の淵からひっぱりだして
色とかたちを与えて、とどめておくことにしました。
#004「波の音」
SM号(227×158mm)
キャンバス アクリル絵の具
35,000円
さざ波のような泡のような。
グラデーションをお楽しみください。
水辺が好きだからなのか
海を連想させるような
絵になることが多いです。
今回は、学生の頃描いていた絵の雰囲気を
今、描いたらどうなるかなという感じで
リバイバルしてみました。
学生の頃、ゼミでの課題でこのような
丸が連続する絵を描いたのですが
当時は描いては消し、描いては消しして
同じ画面で堂々巡りしていたのですが
その時よりも、軽やかに描くことが出来ました。
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